踊るたぬきのサンバ・ノ・ぺ

踊らされて生きているたぬきのお話

縁というもの

コロナ禍に入ってから、何となく切れていると思っていたけど、うっすら繋がっているような気がした縁が、はっきりバサッと切れてみたり、大昔に切れたと思った縁が意外なところで繋がってみたり、最近もなぜかわからないけど取り戻せた縁があってみたりで、いろいろ縁というものについて考えている。

 

私は縁が運を運んでくるという考え方はあまり好きじゃなくて、なぜかというと人は結局自分の利益をまず考えてから相手のことを考えるものなので、人についてきた運は、私のものじゃなくてその人のものだと思っている。なので、いい運でも悪い運でも縁にくっついてきた運を自分にはくっつけたくない。

 

ただ、「縁」というものそれ自体が、魔術的な側面を秘めているというか、どちらが悪くなくても本当に偶然の不運で切れてしまう縁もあれば、こんなやつとはもう関わってたまるか!とお互いに何回思っても必ずどこかで繋がってしまう人(決して、友達とか恋人とかその他大事にしたいと思うような感情を持つ相手ではない)というのがいるから、人智を超えた繋がりが人と人の間にあってそれは本当に「縁」という言葉でしか表せない概念なんだろうな、と。

 

それは何のためにある縁なのでしょう?繋がってお互いのためになっているとはいえない縁にもたまにぶち当たるし、私とあの人はなぜ縁遠くなってしまったかな、大事に接していたつもりなのに。また繋がれるならいくらでもいい仲間になれるのに、という縁もある。

 

考えても仕方ないけど、暇になるとふと考える。

 

よさの見出せない縁も、お互い悪いことしてなくてなぜ切れたかわからない縁も、私に何を教えようとしてくれているのか。どんな意味があるのか。

いろんな縁があり過ぎて、これ、死ぬまでに全部伏線回収できるかね?