踊るたぬきのサンバ・ノ・ぺ

踊らされて生きているたぬきのお話

直して使う

この世の中、いろんなものを修理して使うことは無くなってきた。昔はプラスチックや合皮なんてなく、鞄や靴といったら、本革のものを大事に使ったり履いたりして、傷んだら修繕して使うのが当たり前だったのだろう

私はそんな時代には生まれてなくて、ナイロンやポリエステルでできた鞄や靴を普通に使っている。まぁ、昔と違って物が安っぽくなったな、と思うことがあるとすれば、ミシンに付属してきたボビンやミシンの押さえが金属製じゃなくて、プラになったとか、そんなレベルの話。

むしろ私にとって革の鞄なんて高価で貴重すぎて普段使いには出来なくて、偉い人に会うとか何かあった時に持つくらいなものだ。(通勤にすら黒のリュックサック使っちゃってるし)

 

そもそも、ゴムやプラの類でできた安物の鞄や靴を修理するのは意味があるのか?とは思う。

 

大量生産している安い靴屋で買ったパンプスの踵がすり減って、踵の布地まで擦り切れていた。履き心地も良く見た目も洒落たレインブーツの底が剥がれて穴が空いた。

 

その靴は、どちらも買った時は5000円しない。なぜそんな安物を大事に履いていたのかと言えば履き心地が良くて見た目もそれなりだったから。

 

それ以上の理由はない。でもそれでハードユースしてしまうと、やっぱり傷んでこんな風に外に履いていくにはみっともない見た目になってしまう。

 

仕方がないので、この2足を靴の修理ショップに持って行った。こんな小汚い安いものを持ってくるなんて、と思われたかもしれない。

 

修理代は締めてなんと4650円也。お金が飛んでいく(T-T)💸

 

それでも私はあまり後悔はしていない。

 

同じものはもうどこで手に入るかわからないし、気に入っているものだから。

大事にしている、というのとは違うのかもしれないけれど、落ち着くものは手放せない。