踊るたぬきのサンバ・ノ・ぺ

踊らされて生きているたぬきのお話

たぬきの栗の木

咳が止まらなくて体調最悪なので、本当はここ最近モヤモヤしているもっと自分のわがままなところとか、ダメなところに直面して記事を書くべきところですが、どうでもいい話でお茶を濁します。本当はこれに向き合わないとストレスなくならないから体調も良くならんのだろうけどな。

 

私が幼稚園に通っていたくらいの頃、秋に母が栗の実を買ってきて茹でました。私はそれを一つもらって、庭に埋めようとしたのですが、大笑いされて、「それはもう茹でちゃったから、植えても栗の木にならないよ」と言われました(ちなみにこれ系のエピソードには事欠かないのが私なのですが、もっと面白いのは卵の話。1歳くらいの時ことで、それはまぁ、また近いうちに書こうかな、と)。

ガッカリして、小さいおたぬこはその栗を食べてしまいました(そういうとこだぞ)。

 

またしばらくして母は栗を買ってきて、茹でる前のものを一つ私にくれたので、私は庭の空いていた比較的大きめの鉢に栗を埋めました。庭の花の水やりはよくやってたんで、その鉢のことは忘れてましたが、芽が出てきて、10cmくらいのほっそい木になりました。

父が雑草と間違えて引っこ抜いてその鉢を片付けちゃったり、みたいな事件もありましたが、引っこ抜いた栗を庭の茂みに他の雑草と一緒に放置したのが幸いしてまた私の栗は根を張り、庭木の1本になりました。ただし肥料もやらず、水は天からの雨任せ、みたいな育て方していたので、枯れずに生えてはいるけど一向に大きくならず、実をつけることはありませんでした。

桃栗三年柿八年、というのは丹精込めて世話した場合の話なんですね。

 

月日は流れ、私も家を出て進学したり就職したりなんだりで栗の木のことを忘れていたら…。

 

私が30代に差し掛かった頃くらいに、父と母がうちの庭をリフォームすることにしました。

私は結構気に入っていたのですが、うちの庭は長年ずっとカオスでした。爺さん(他界)が趣味で置いてる松の盆栽の鉢や南天の木や築山(ミニサイズ)があるかと思えば、アルプスの少女ハイジの山の花畑みたいな庭に憧れた婆さん(他界)の地植えしたロベリアやヴィオラのような花が咲き、いつ植えたのかわからない(多分婆さんが捨てた実から勝手に生えてきた)カリンの木があり、アロエがいつの間にか鉢から庭の地面に逃げ出し、母がアメリジャスミンの木を植え、イチゴの苗を植え、小学校4年の時にハーブにハマった変な小学生だった私が植えた、レモングラスやら、ミントやセージの種が溢れてそれはそれはしつこく蔓延り、弟が昔夏休みの観察日記のために植えた朝顔がやはり鉢を脱走して毎年蔓を延ばし、マイアミを忘れられない父がマンゴーを植えたり(すでに枯れた)、パッションフルーツを植えたり…。狭い庭で家族がそれぞれ好き勝手しすぎたせいでマジで国籍不明な庭に。鬱蒼と生い茂る庭の茂みの中から、大きな亀が現れたり、うさぎがぴょこぴょこ飛び出してきたことも!(周りは住宅街なので野生のが住み着いたわけではなく、亀もうさぎもどこかの家のペットが逃げ出してきたものと思われる)

そして、ジャングルと化してしまった庭を、さすがに何とかしなければ、と思った父が、茂みで草刈りをしていたら、我が家によく遊びにやってくるマスコット猫🐈‍⬛ミューちゃんに遭遇。ふと振り返ると茂みの中でおトイレ中🚽だったらしい。父も猫もびっくり!

「わー!こらっ💢!」

「にゃー!」

みたいになったけど、いたしてる途中のミューちゃん、すぐに逃げられず、近所の飼い猫なので父もぶん殴るわけにもいかず、しばらく睨み合いに。いつから彼女のおトイレだったのかはわからないが、茂みがよく育ったからおトイレにされたのか、おトイレになってたせいで茂みがよく育ったのか…。(ちなみに父とミュー🐈‍⬛のドタバタエピソードも実はこれだけじゃない。結構仲良しな2人なのです😅この話もいつか書きたいなぁw )

その茂みの中に植っていた桃の木(実はならない)にキジバトが巣を作って卵を産んだこともあった…🪺

なんて、びっくりエピソードに事欠かないおたぬこガーデンだったのである。

 

父も母も朝、玄関を開けたら、庭でうさぎが跳ねている様を見て、「この庭、さすがにまずいだろ…」と思った模様。歳を取ったら自分達の手に負えなくなり、メンテナンスできなくなることが不安になったらしい。

そういうわけで、業者に頼んで庭を一面タイル敷きにし、雑草が地面に生えないようにして、庭木も数本を残し、全部引っこ抜いた様子。

大きめの木は残ったので、高さ約1m、幹は直径5cm程度になっていた私の栗の木も残されてました。

 

が、数年前の年末に帰ると私の栗の木がない!!

 

「私の栗の木は⁉︎なんで抜いちゃったの!」

 

父曰く、「しょうがないだろ、栗の木からは蜜が出るんだ。それに虫が寄ってきて、それを捕まえようとするスズメバチが来たりして危なかったんだ」と。

 

えー(´;ω;`)!!それにしても一言ぐらい相談とか報告とかしてくれ、タヌキおやじめ!

 

そんなわけで、私の栗の木は一度も実をつけることなく引っこ抜かれてしまいました。

 

いろいろ植えたことがあるんですが、実のなる植物で上手くいったのって、うちでは、イチゴとパッションフルーツだけでした。

美味しく実が食べられるものを作りたいなら植えるだけ植えて放置、ではなくこまめな世話と手入れが大事ですね。

 

まぁ、話のネタに事欠かない我が家です。