踊るたぬきのサンバ・ノ・ぺ

踊らされて生きているたぬきのお話

無理して見える何か

無理をして踊ることは昼間の仕事のパフォーマンスにも影響すれば、疲労が蓄積して怪我の素にもなる。疲れていたり、休みたいと思ったり、ハードスケジュールが続いたり。そんな時には絶対に休むのが正しい。

けれども芸事の神様っていうのは厳しくて(仕事だってピアノだって何だってそうだけどね)、「やれる範囲で無理なくがんばる」「気持ちが追い詰められない程度に適度にやる」という程度の努力じゃ変われない時がある。そういう時は、「今していることもどうせいつかは終わることだから」と腹を括ってその期間、目一杯無理して疲れて、それでやっと何かが見えてくることもある。

ただ自分のしんどさを受け入れて淡々と練習を続けるのは、目を瞑りふと嫌なことを思い出しても、それをただ認めて、呼吸を続ける瞑想と似ている。

ちなみに私は踊ることでも瞑想でも、まだ何かを達成したとは思っていなくて、私に達成できる何かがあるのかもわからない。

 

けれどもこんなにも自分の日常生活を見つめる視点が増える。

無理をすることが目的なるのは本末転倒だけど、しばらくの間なりふり構わずがんばってもいいのかもしれない。でも、周りにそれを強要せず、疲れている人には親切に接せられる自分でありたい。