踊るたぬきのサンバ・ノ・ぺ

踊らされて生きているたぬきのお話

踊るたぬきでしかない

そもそも私がやっているものは踊りになっているのだろうか。インスタとかにプロじゃなくても自分のことをサンバダンサーって名乗る人、結構いる。その覚悟、立派だな。

私はいい加減な気持ちでサンバを踊っているわけではないけれど、プロに今更がんばったってなれないし、自分を定義する時にサンバダンサーという言葉では表せない。サンバが大好きでよく踊るたぬき、でしかない。

今日もコミッサォンの演技の動画を見たのだけれど、私だけ動きが子どもみたいだった。身体の使い方が本当に不器用で弱々しい。何とか変えていきたい。私の身体はかなり筋肉質なのに、なぜこうなのか。

動画で自分の身体の動きを見ると悲しくなることが多い。

うーん、私がサンバダンサー?ちがうなー。

私がやっているのがダンス?とも言い難い。なんかまるで体操みたいだ。

何年やっても根本的な身体の使い方がちっとも変わらない。そろそろ凹んできた。

でもね、辞められないの。楽しいから好きだから辞めません、とか、悔しいからあきらめません、じゃないの。踊ることが日常に染み込んでしまって、踊らない自分は自分じゃなくなってしまうから、違和感しかないの。だからやめられないの。息をするくらい踊ることが当たり前になってしまった。私はきっと死ぬまで踊っているのだろう。たぬき百まで踊り忘れず。

私はダンサーじゃない、踊るたぬきです。