踊るたぬきのサンバ・ノ・ぺ

踊らされて生きているたぬきのお話

ありのままとは

https://www.threads.net/@mar345__ch/post/C5a0zuNSL6O/?xmt=AQGza4JOuYZmlLnl9EA_noOMH2dmCzr2zEw1mNMgd4CPWw

 

Threadsにこんな投稿を見かけた。

うーん、ま、後半の自分ファーストはいいんじゃない?とは思う(自分勝手にならないようには自分を戒めないと、と思うけれども!)

 

ただ、ありのままの取り違えは私も違和感を感じる。

 

ありのままでいいんだとしたら多分人間5歳から精神年齢が大人にならないと思う。

 

ありのままの人間なんてわがままで幼稚で自分に甘く怠惰なので、それでいいわけがない。それを覆い隠すように努力を重ねて人は人になっているわけで(荀子性悪説ですね)。

 

ありのままの、現状の、何もしてない自分でいいやー、って認めるのは楽だし、今の自分じゃダメダメだ、全然足りないって追い込み続けるのは時に本当にしんどいし、そんなこと考えないですめば考えたくもない。

 

だけど、身近な大事な人達と穏やかで幸せな人間関係を築きたいとか、達成したい目標があるとか成し遂げたい結果があるとかで、そのために自分の考え方とか行動を変えなきゃいけなかったら、何か具体的に行動しないといけないし今のままでいいわけがないし、今より何かをよくするか何かを変えないと、達成はありえないわけで。

 

でも、達成したいことなんて何もないから、楽に生きよう、も一つの在り方だと思う。悪いことじゃない。それがビリギャルの小林さやかさんの言ってた、「みんなが頑張るべきとも思ってない。むしろ私はできればそんなに頑張らないで生きていきたい」ってやつなのかな、と。

 

アナ雪が物語として素晴らしいのは、エルサが愛する妹や民を守るために、過去のトラウマを乗り越えて、自分の殻を打ち破って、在り方を変えて戦ったからなのでは?そして彼女はアレンデールの女王になったのだし(アナ雪2ではアナが女王になったけど)、ありのままってそんなに素敵なことではないと思う。

 

特に自分が自分より大切に思う人たちのために今の自分を捨てて、蛹を脱いだ蝶のように美しく変身するその姿が、ありのままより美しいのではないの?と思う。

 

私は自分のためにしか生きてないけど、楽じゃない。でも、現状維持はしたくない(それは後退と同じだから)。思春期の乙女じゃあるまいし、自分という人間に過度な期待は全然してないし、まぁ、私はこの程度の人間だと思っているけど、私は私に努力と改善をし続けることを期待している。

ありのままの私なんてうんこ以下なので、一生をかけてどううんこ以下な私じゃなくなるのか、自分に見せてほしいと思っている。

 

ただ、上にもちらっと書いたように、人にそれを強要はしない。努力しなくてもすでに立派な人もいる(悔しいけどそれは才能とか器とかいうものなので私は持ち合わせていない)し、そうじゃなくても、努力する気があるかないかで人をバカにしたりはしない。価値観はいろいろだから。

 

ただ、自分にはうんこ以下のままに甘んじないよう必死で努力する人間であることを期待する、というだけ。努力を努力と思わないで、軽やかに楽しめる人間になりたいけれど、意識して歯を食いしばらないといけない局面も人生にはあると思う。

 

ありのままより、常に進化する自分で。

 

でもそれとは別に、自分を偽るのはダメだと思う。これに関しては上手く言えないんだけど、合わない服に身を押し込むのは痛いだけ。

服を破く可能性だってあるし、周りに嫌な思いをさせるだけ。

自分を実際の能力や人格よりもよく見せようとしたり、進化する前の自分なのにすでに進化し終わった自分であるかのように見せるのは、みっともない。まぁ、でも違う自分を演じないといけない時もあるから一概に全部ダメとも言えないか。

 

常に、微分するように瞬間瞬間の時点の自分は受け入れつつ、少しずつグラフの傾きが上がっていってることを確認しないといけない感じかな、と思う。

 

ダメな自分と、決別したい!